千葉県のM様からご依頼いただいた額装をご紹介いたします。
EMUのPEOPLE Ⅱを額縁はEternity Black、マットボードはコットンスエード白で額装しました。
僕が初めてキャンバス作品の額装を手がけたのはいつ頃だったか、随分、前になるので今となってはハッキリ覚えていませんが、2007年頃でしょうか?
額装を手がけるようになって半年が過ぎた頃、「厚みがあるキャンバス作品も額装できるのですか?」と、あるお客さんから質問をいただきました。
まだまだ勉強中の身で、今と比べると額装の知識は拙かった中、(そういえば立体作品の額装はノーマークだったな)と気付き、キャンバス作品の取り扱いが増えていた事も後押しして速攻でフレーム職人に聞いたり、ネットで調べたりしてみました。
調べてみると、その当時はアクリルBOXで飾るか、上の写真のキャンバス作品のようにピッタリとフレームにはめ込む方法しかありませんでした。 キャンバスの木枠も含めて、キャンバス作品全体に魅力を感じていたので、せっかくの立体感が消されてしまう従来のキャンバスの額装に、その時、とても違和感を感じました。
アクリルBOXを使用すると立体感は保たれますが、簡素なイメージで雰囲気が出ないので、これは使えないな、と思いました。
試行錯誤した末にあみ出した額装方法が現在まで続く、フレームとキャンバスの側面、キャンバスとアクリル、双方とも間隔をあけてゆったりセッティングする方法です。この方法で飾ると、キャンバスの立体感が損なわれる事なく楽しめます。
今回のEMUの作品は裏面ですが、アーティストの多くはキャンバスの側面にサインやナンバーを入れるので、この額装方法が必須となります。
額装を斜めから見た時に、「この立体額装に決めて本当によかった。」と、初めてご依頼いただいたお客様から、このように感想をいただき、更に確信しました。
額装の内部は作品の背景から側面まで、贅沢にすべてコットンスエードのマットボードを敷き詰めています。
額縁の側面も額縁の色に合わせて塗装するのが、ノイズキング藝術額装店のこだわりです。
(今回はEternity Blackなので、黒を塗っています。)
完璧な仕上がりのために細かな部分まで抜かりなしです。
裏面のサインも見えるように額装しています。
写真だと見えないので、裏板をくり抜いているだけだと思われる事が多いのですが、くり抜き部分にもアクリルを付けているので、作品が剥き出しになる事はなく、長期間飾っても埃などが付着する心配がありません。
今回はせっかくなので、EMUのキャンバス作品の特徴でもあるちっちゃなこけしも見えるようにくり抜きました。
キャンバス作品の額装をお考えの方はお気軽にご相談下さい。
額装費の内訳
額縁 Eternity Black(UVカットアクリル)サイズ1000 16,637円
マットボード(コットンスエード白)幅35mm / サイズ1000 9,317円
立体加工代金 17,787円
裏面くり抜き代 9,075円
額装合計金額 52,816円(税抜き)
フレーム外寸: 縦 422mm × 横 524mm × 厚み 75mm
額装総重量: 3600g
アーティスト: EMU
タイトル: PEOPLE Ⅱ
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僕は本気で【世界最高峰の額装を作り続けて行きたい!】と思って日々取り組んでいます。
この16年の間に(2023年時点)5000点を超える本気の額装を手がけて来ました!
仕事もプライベートも、つまり人生全てにおいて、妥協することが大嫌いなので【利益追求のための手抜き】は一切やりませんし、そんなことをこそっとやる職人とは、絶対に仕事を一緒にはしません!
もし、あなたがこのノイズキング藝術額装店のスタンスに共感いただけるのなら、下記の3点をご明記の上、お問い合わせください。
①額装される作品のアーティスト名と作品名
(各作品の余白によって、フレームサイズが変わって来ますので、事前にご連絡いただけた方がよりスムーズにお見積もりをお知らせできます。)
②作品の縦・横のサイズ(mm単位)※キャンバス作品の場合は厚みもお知らせ下さい。
③ご希望のフレーム
(「これと同じにしてほしい」とご希望の額装例のURLを送っていただいても大丈夫です。)
③のご希望のフレームがまだお決まりでない場合は、こちらで作品に合う額装を考えて、ご提案させて頂きますので、初心者の方でもお気軽にご相談ください。